サスペンスドラマのすすめ
私は旅行が好きである。海外は1年に1回は行くし、国内もたまに行く。
海外の場合、行きたい国リストというものが頭の中にできあがっていて、それは何年分も先まで埋まっている。
海外旅行というものは、飛行機の便が埋まってしまえばどうがんばっても行けないので、早めの計画が必要である。
一方、国内の場合は、1〜2泊の短い旅行であれば、いつでも行こうと思えば行けるので、そういうリストは頭の中にはできあがっていないし、前々から計画を立てるということもない。
なので、国内旅行をするときは、急に決めてパッと行ってしまうことが多い。
しかし、何かのきっかけがなければ行くことはないわけで、私の場合、そのきっかけは何かというと、テレビの2時間ドラマ(つまりサスペンスドラマ)である場合が多い。
最近好きでたまに見ているのだが、なんでもよいというわけではない。
ずーっと法廷の場面しか出てこないようなものは、あまり見たいと思わない。見たいのは、どこか東京以外の地方が舞台の、旅情あふれるドラマである。
そういったドラマはたいていの場合、その地域の名所がいくつか写される。刑事が事件の関係者と歩きながら話しているとき、背景はたいていそういう名所である。
ホテルのロビーで待ち合わせしたにも関わらず、不自然にそういうところばかり歩いているように見えることも多い。
そういう名所を見ていると、ちょっとだけ旅をしたような気分になるし、「あそこはどのへんにあるんだろう?」と思って、調べたくなることもある。
そして史跡や自然と並んで映される、要チェックなものが、ホテル・旅館である。
ああ、ここいいなと思ってメモをとって、遊びに来る客、泊まりにくる客がいるかもしれない。
いや、実際いるのである。ここに。
そういうわけで今年行ったのが、会津若松と京都である。
京都なら、行けるならいつでも行きたいと思っているし、実際にもう何度か行っているのだが、会津若松はまさしく、ドラマで刑事が泊まっていた旅館がとてもよさそうだったというのと、事件が起こってパトカーが走っている場面の風景がすごくよかったから、というのが行きたくなった理由である。
そのパトカーが走っていたのは、「大内宿」という江戸時代からそのままの姿を残している宿場町だったということは、あとのリサーチで分かることになる。(ちなみにパトカーが走っていた道は、実際は車両乗り入れ禁止だった。)
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| ▲豪雪の大内宿 |
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| ▲京都の桜はやっぱりきれい |
私たち編集者の仕事は、基本はデスクワークである。遠くへ出かけて、非日常を味わう日はやっぱりあったほうがいい。
チラリと旅行したいがどこへ行ったらわからないという方は、まず9時からサスペンスドラマを見てアタリをつけてはいかがだろうか。
(T.N.)
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