遅ればせながら,2月25日に行われた「印刷工場見学(主催:AJEC)」の様子をご紹介したいと思います。
今回は,本社のS編集部長とともに,関西支社の若手社員4名が参加いたしました。
支社の4名は,京都から出発。
新幹線と電車を乗り継ぎ,さらにバスに揺られること約1時間…
ようやく大日本印刷株式会社様の久喜工場に到着です!
東京ドーム2つ分もある広大な敷地の中に,いくつもの建物と紙,紙,紙…
ここからたくさんの本が生み出されていると思うとわくわくします。
工場のスタッフさんから工場概要の説明をしてもらった後,いざ工場見学へ。
まず驚いたのは,作業員さんたちのはきはきとした挨拶。
私たち見学者にも,「こんにちは!」と声をかけてくださいました。
紙を裁断する巨大カッターや1つ数トンもあるロール紙など,危険と隣り合わせの職場だからこそ,
「声かけ」を大切にされているそうです。
また,機械化が進んでいることにも驚きました。
刷った紙を1冊の本にする「製本」の現場には,カメラで撮った画像を解析するモニターがあり,印刷の向きが逆になっていないかを24時間チェック。
紙を運んだり,完成した本を積んだり…無人のロボットたちが黙々と働く中で,唯一,人にしかできないのは「色の確認」なんだそうです。
インクは,湿度によって微妙に色の出方が変わるので,誌面の色が綺麗に出ているかどうか,熟練の作業員さんたちが,虫眼鏡を使って念入りにチェックされていました。
人も機械も,ミスのないように細心の注意を払って,1冊の本が完成していくのですね。
私たちも,気を引き締めて日々の仕事にあたらなければなりません。
余談ですが,当日はちょうど「エビスの日」。(ビールが半額でした!)
美味しいビールで乾杯し,「これからの印刷技術」「これからの本づくり」について語り合い,大満足で帰路につきました。
ときどきこの工場のインクの匂いを思い出しながら,日々の作業に励んでいきたいと思います。
(支社・編集T)
2016.5.2