いまさら言うのも何ですが,教育・教材の世界にもICT(情報通信技術)の波が押し寄せています。
弊社もデジタル教材の制作に関わらせていただくことが多くなっており,その勢いを肌で感じているところです。
5月17日~19日の3日間に渡り,東京ビッグサイトにて「第8回教育ITソリューションEXPO」が開催されました。学校や塾の業務支援システムやICT教育関連の企業が一堂に会する展示会です。取引先の版元様も多数出展されており,ご挨拶と勉強を兼ねて行ってきました。
教材コンテンツのエリアでは,デジタル教科書やデジタル教材のほか,最近流行りのプログラミング教育に関する展示が目立っていました。弊社ではデジタル教材の中身の問題や解説を作成することが多く,完成品を見る機会はなかなかありませんので,実際に動いているのを見ることができ,感無量でした。
会場内では,関連するトピックのセミナーも各種行われており,その中から,いくつか講演を聴いてきました。どのセミナーも大盛況で,これからの教育への関心の高さがうかがえます。文部科学大臣補佐官の鈴木寛氏が,今の日本の教育をきれいな芝生のサッカーグラウンドにたとえて,整備されていないデコボコのグラウンドでこそ,本当に必要な力が培われる,と仰っていたのが印象に残りました。
AIの発達も身近なものになってきました。「2045年にはAIが人類の知能を超える」と言われており,将棋や囲碁の世界ではプロと互角以上に戦うまでになっています。
幸いにして(?),書籍編集者はロボットでは代替できない職業だと考えられているようです。部分的にはAIの力を借りることによって効率化を図ることもできそうですが,そのうち完全にAIに乗っ取られる日が来るかもしれません。そうならないためには,人間にしか,いや当社でしか作れないような教材を生み出し続ける努力を怠らないようにしたいものです。
東京ビッグサイトにて「第8回教育ITソリューションEXPO」に行ってきました。
2017.5.31